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夜回り先生この先生の書いた本を読みました。闇の泥沼に引き込まれそうな若者の意思と戦う凄絶な記録です。薬物中毒から中高生を守る夜回りを続けている先生ですが、生きるとはどういうことか、重要な示唆を与えてくれる現代の哲人です。
この先生、若者を大勢相手にしているのですが、決して生徒に声を荒らげたり、叩いたりしたことはないと言いますね。「教育はその人を信じて待つこと」だそうです。対症療法的になりがちな法務業に当たっても重要なことです。
さて、社会生活に重要なのは何でしょうか。学歴・資格・経験、さらにおカネも重要ですね。それを付けて世の中と戦おうと、ヒトを援助する偉大な教育家の方々は大勢います。しかしこの夜回り先生の相手にしてきた生徒たちには、遠いところのもののように見えたでしょう。
ただ普通の生活がしたかった彼らが欲しかったものは何でしょうか。
素直に何かを受け入れ、受容するココロです。対する語彙として、ひねくれたココロと言うと分かりやすいでしょう。薬物におぼれるヒトは何も薬物が大好きだったわけではないのです。薬物をやれば素直に何かを受け入れ、受容することができるからです。また夜の街の住人も仮面をつけてそれを助けます。
ですから青少年の薬物乱用も、夜の街で堕落していくことも、一向に減らないのです。昼の世界の住人=一般社会のオトナは、夜の世界に片足を突っ込む青少年を恐れ、憎みます。それがまずいのです。
素直に何かを受け入れ、受容するココロさえあれば、おカネも経験も後からついてきます。成功するには成功者を素直に真似るのが近道といいます。しかし昼の世界の住人は競争原理に仮借ありません。ついつい尻を引っぱたいてしまいます。そうなると周りの環境を疑うようになり、殻に引きこもり、悪い方へ悪い方へ妄想が広がります。いや、そういうヒトが妄想をこじらせる場合がでてきます。
会社とは健全な仕事で持つ社会です。その健全さの中には競争原理に仮借ないことも含まれるでしょう。イイコトも気まずいことも含んで社会であるということを、うまく伝えられる実務家でありたいものです。