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「私のこころはすごく悲しいです」 ブログ炎上に高樹沙耶が綴る
「事件」の概要はこうです。
◆カフェでのボランティアを募集→ブログ炎上。批判とオーナーの意思のギャップ。
○批判→なぜ自分の営利目的の店のタダ働きをさせるのか。
○オーナー→エコ住宅の勉強を兼ねて作業を手伝いたいとの希望を叶える。
なぜ、「一緒に勉強する」つもりが、「タダ働き」になってしまったのでしょうか。
折からの低賃金や物価高の問題で、タダ働きにはキツイ世間の風です。ボランティア募集と言って、体よくタダ働きさせる悪者もいないわけではありません。しかしこのオーナーはタダ働きさせる意図は確かになかったでしょう。
オーナーの考えていることは単純です。
○自分のところでエコ素材を使うので、もし使うことを考えているならばそれを勉強してもいいよ。
社労士であれば「イイ人事制度の素材が館山にあるよ」と言われて、それを勉強しに館山に出かけていくようなものです。勉強に行くのに交通費も宿泊費も自腹なのは当たり前です。ではネットの批判はわけの分からない暴力なのでしょうか。
まんざらそうとも言えません。このボランティアでオーナーも、建物の完成というトクをするからです。ネットの批判は作業という価値に、勉強という対価だけでは足りないよ、「労働」の対価としてちゃんとカネよこせという意図があるのです。教室の講師はしゃべるだけで、その場では与えるだけで、見えるようなトクをしませんね。それと違うから攻撃の対象になったのです。
しかしこのオーナーの「募集」意図は雇用でも請負でもありません。「エコ住宅」を一緒に作って学んで行っていいよ、ということで、労働=勉強なのです。学ぶには5,000円申し受けます、などと書いても、必要のあるヒトは喜んで自腹を切って来るでしょう。このオーナーはむしろ良心的です。
雇用請負なら話は簡単です。大抵のサムライ業の事務所でヒトを雇う場合に「勉強させていただきます」という人材は警戒されます。労働という価値におカネを払っても、勉強するならこっちがおカネをくれと言いたい、というのがホンネでしょう。こういう場合は労働≠勉強です。
どうも近頃は何か提供してもらう方は一銭もトクをしてはなりませんぞ、という風潮が芽生えているようです。事業主というと一方的におカネを与えてくれるものと思ってはいないでしょうか。人間関係の基本はギブアンドテイクです。それを守れなければ崩壊するものですが、対価をすべてをおカネで、雇用請負関係で処理しようとするのは「ネットの弊害」と片付けられないモノがあります。


