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グーグルも実践する「くそったれ社員」排除
この記事を読んで、賛成でしょうか?反対でしょうか?
私は反対です。こういう習慣が職場に緊張感をなくさせ、塩辛くても真実をいうヒトを排除し、逆に”正しい”言論のみをはびこらせて社内の人間関係の過疎化を生むものだと思います。その結果はモノを言いにくい雰囲気を作り、時代に対応する柔軟な発想を疎外し、企業の衰退を招くことはいうまでもありません。
私はこういうのを”ユートピア・ファッショ”と言っています。日本語で分かり易く言うと”理想狂(郷)の暴力”とでも言いましょうか。この記事で言っていることは「イヤなやつ」の単純な一面しか見ていません。しかし職場も人間も複雑なもので、甘いことを言われ続ければどんなヤツでも堕落しますし、甘いコトだらけの職場は逆に住みにくい場所になります。
ここで敢えて「イヤなこと」をいうヒトというのは貴重なものです。組織に緊張感を与え、増長を抑え、日本社会のコミュニケーションの重要な要素である”謙虚さ”を保持させます。
しかしたまにありますねえ。特に若いヒトばかりの会社を中心に”イヤなこと”を排除した結果”ユートピア・ファッショ”に陥っている組織。こういう組織の思想の中枢を形成する欧米の人事理論の欠点は…
ズバリ「ヒトを信用しないこと」なのです。
信用しないから「イヤなことをいうヤツはイヤなヤツ」「イイことをいうヤツはイイヤツ」という単純な二分論ができてしまうのです。分かり易いから特に若い経営者などは飛びつきます。それに基づいて規程など作るとはなはだ”正しい”組織ができます。一見笑顔に満ちた幸福な組織と言えましょう。
しかし「ヒト」というものはいつも笑っているものではありません。同僚が出世すれば悔しいと思い、お年寄りが苦しんでいれば心から共感して助け、彼女がいなければ獲得すべく歯を食いしばって努力し、甘えている子どもがいれば敢えて叱り…。どうしようもなくヒネくれてしまってホントにマイナスなヒトはごく一部です。しかも社員という立場では発生しにくいと思います。
「マイナスな言葉は聞きたくない」というヒトに限って、案外残酷だったりしますね。ヒトに対する根本的な不信感があるからなのです。マイナスが実はプラスだった、というような人生人間は複雑さで持っている、ということがお分かりいただけないのです。
ヒトを信用するトコロから始める組織を作りましょう。長所はもちろん、欠点も包含するようにしましょう。その欠点が度を外れたときにどうするかということを想定すれば良いのです。その「度」を策定するのは会社や組織の役割で、その「度」が一般社会と合致しているか調べるのが我々社労士の役割です。


