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順不同ですが、法とは何だろうか、考えさせる出来事の多い昨今です。問題は「決められた成文法と、現実に行われている主張の対立」ということです。ここで最近の話題三題について、その落とし前の答えを考えてみました。
グリーンピース、改めて「犯罪にあたらず」 鯨肉事件で
○成文法:窃盗罪 ○主張:証拠品集め
橋下大阪府知事 人件費削減巡り組合と交渉11時間、決裂
○成文法(事実):お金がない! ○主張:人件費削れば生活厳しく。
「死に神」批判に猛抗議=鳩山法相
○成文法:死刑判決後6ヶ月以内に執行。 ○主張:死刑廃止のため執行を遅らせよう。
あらゆる法律稼業がそうですが、企業・個人の行く道は、常に法律と現実のせめぎ合いで、その調整をするのが法務のお仕事です。社労士は労務のせめぎ合いの調整ですが、この三題については、どうも成文法(事実)の方が分がいいようです。それはなぜでしょうか?
時代の波に乗っているからです。鯨肉問題は、行き過ぎた捕鯨反対運動の過激さをみんなが知りはじめています。また、公務員の人件費問題も「いじめられた公務員気の毒」という論議は少数派です。また死刑問題も「法務大臣が殺した」と考える庶民はこれも少数でしょう。
大抵は法律は現実のはるか後を追いかけるものですが、後のカラスが先になる、というように、これからの時代、法律が意外に先を行く場合が多くなってくるような気がします。現実と法律のどちらを取るか、というとしかし大抵のヒトは現実です。
しかし現実に合わせて法律はなかなか変わりません。それで良い場合も多いのです。朝令暮改では世の中メチャメチャになってしまいます。宗教もカリスマ人物もいないような公的な組織内では、「変わらない」法律は結構拠り所になるのです。
しかし例えば身近な就業規則では「あれダメこれダメ」と規程しているだけのものは拠り所にはなりません。ですから服務規律で社長の夢や、社員像などを明らかにしておくことをお勧めしたいものです。そして何時に出て何時に帰る、というようなことよりも、そういう「成文法」こそ会社組織の拠り所にしたいものです。


